さぁいよいよ料理の話だ! ここ田吾作さんは基本的に魚オンリー、日本海の魚を愛する私達夫婦には涙ものです。
先ず女房が頂いたのはお目当ての「活イカの刺身」、本日はマイカだそうですが、生簀に泳いでいた立派なマイカを掬いまな板の上へ、体色を変えながら動き回るマイカをスッスッと包丁で裁き(すまん、美味しく食べさせてもらうから・・・)ザルの上のたくさんの氷の上に乗せてさぁどうぞ!!
氷の上でまだ動いているマイカの身は透き通る程!一箸つまんで口の中に入れると・・・??今まで食べてたイカと食感が違う!かと言ってよく表現されるコリコリとか言うのとも違う、強いて言うならナタデココのような食感か? これは・・・そうだ、夏に浜田の市場で買って帰った硬直が始まる前のアジの刺身の食感だ!表現し難い歯ごたえだが、噛んでいるとジワッと甘味が出てきてなんとも言えず幸せ・・・。
私はちょっと贅沢に刺身の盛り合わせをもらいました、本日はサザエ、ヒラメ、ヨコワ、サワラのタタキのラインナップなんですが、うれしい事にヒラメの縁側をサービスしてもらいました!この縁側が幅5cmは超えるんじゃないかってくらいに立派なもの、「ヒラメを裁いたら大きな縁側だったんで、量はないのでカウンター席の特権って事で!」とは大将(?)の談、いやぁなんていい日なんだろう。
ヒラメは薄く添いであるのにしっかりとした食感、ヨコワもサワラもとても美味しく、サザエのコリコリ感は歯に痛い程!そしてサービスの縁側は・・・なんて表現したらいいんだろ?繊維の一本一本はプリプリとしているのにジャキジャキと抗うような食感、今まで縁側を好んで食べたいと思った事がなかっただけにある意味カルチャーショック!クセになるかもしれない・・・。
次いでもらったのはこれもお目当ての手作り豆腐、大豆の味がしっかり残っている甘く軟らかい豆腐、昔おばあちゃんが作ってくれていた豆腐の味でした。
この豆腐、残ったら翌日の煮しめに厚揚げとして再登場するそうです、カウンターの上には大きな鉢が(この日は)5つあって、それぞれに違った味付けの煮しめが入っており、そのどれもが美味しいのです! 特に厚揚げは甘辛く煮揚げてあって、無い日にはお客さんが残念がるのだとか!
ここで焼き魚が食べたくなったオレ、聞いてみるとクロヤが今から旬だと言うのでクロヤ(グレ)を注文、出てきた料理は・・・なんて立派な!30cmを超えるサイズのクロヤが七輪の上に乗って出てきたではないか!!
厨房で炭火の上でじっくりと焼かれたグレは中までホクホク!皮もパリッともっちりとして添えつけの酢醤油をつけなくてもOK!七輪の上に乗っていたので食べ終わるまでホッコリと温かくて、考えてみるとすごい気遣いだなぁ〜。
最後にたのんだのは島根和牛の焼き物。 待つこと暫し、厨房で表面だけカリッと焼き薄くスライスされた和牛肉が再び七輪と供に登場、そのまま食べても・・・うぅ〜ん表面のカリッとした食感と肉の甘味がすばらしい! このお肉を七輪の炭火でサッと焼けば更に一層こたえられない味!! ワサビ醤油が付いてきましたが、肉の味だけで充分でした!!!
お酒ははじめにビールをもらい、その後日本酒に・・・田吾作さんでは益田の地酒を扱っており、「扶桑鶴」と「宗味」の二つがあります、今回は冷酒で純米酒と吟醸酒(だったかな?)をもらいました、途中サービスとしてもらった、ヒラメの胃袋と肝の湯引きポン酢和えも日本酒にピッタリでついつい杯が進んでしまいました。
地酒や地の食材をおしゃべりと供に楽しみつつ気が付けばもう2時間、名残惜しいですがそろそろお暇する事に! けっこういいモノを食べたのでお代は少し高くなりましたが、それを補って余りある至福の余韻、「機会があれば又寄って下さい」の言葉に「ええ、必ず!」と答えずにはいられませんでした。
あっ忘れちゃいけないのが40年ものの糠床で漬けた糠漬け! 最近の漬物は漬物っぽい味をつけたものが多い中で、ちゃんと乳酸発酵させた酸っぱい漬物を久しぶりに食べました!!
今回私達は思い切って居酒屋のためだけに宿泊費を投じて訪ねてきたんですが、それに応じた、いやそれ以上の素晴らしい時間を過ごせた気がしました!次回がいつになるかわかりませんが機会があれば必ず訪ることを心に近い翌朝帰路についたのでした・・・。
って、ちょっと大げさか?
次の日もやっぱり刺身が食べたくなって、近所のスーパーで買って食べたんだけど・・・ハッハッハッハッハ、美味しくねぇ〜。田吾作の後じゃぁきびしいなぁ〜!
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